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山口県のぶらり旅ブログ

東行庵(とうぎょうあん)|幕末の志士 高杉晋作を慰霊する花の寺

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幕末の志士、高杉晋作(たかすぎ しんさく)慰霊の地として知られる東行庵。

晋作の遺言により騎兵隊の本拠に近いこの地に葬られ、出家した愛人「おうの」が初代庵主となって生涯にわたり弔われたと伝えられています。

また、山陽花の寺二十四ヶ寺のひとつとしても知られ、花菖蒲・梅・紅葉と四季折々の花や景観を楽しむことが出来る場所でもあるんです。

今日は、幕末の志士の慰霊の地であり、花の名所としても知られる東行庵についてご紹介したいと思います。

 

 

幕末の志士 高杉晋作

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高杉晋作は、天保10年8月20日(西暦1839年9月27日)、高杉小忠太の長男として長州藩(現在の山口県)に生まれました。
嘉永5年(1852年)には藩校の明倫館で学ぶ傍ら、柳生新陰流剣術も学び後に免許を皆伝される腕前となったそうです。

安政4年(1857年)には吉田松陰が主宰する松下村塾へ入門したことを機に頭角を現し、久坂玄瑞、吉田稔麿、入江九一とともに松下村塾四天王と呼ばれていました。

 

かねてより海外へ行くことを希望していた晋作は、文久2年(1862年)に幕府貿易視察団に加わり清国(上海)がヨーロッパ勢に半植民地とされている現状を目の当たりにして衝撃を受けます。

翌年の文久3年(1863念)5月には関門海峡において外国船砲撃の報復として米仏と戦争(下関戦争)になり、下関の防衛を任された晋作は外国艦から防備するため奇兵隊を結成することとなるのです。

この奇兵隊は身分によらずに入隊できる軍隊として知られ、当時としては画期的なものでした。

元治元年(1864年)8月、一度は総監を罷免され脱藩の罪で投獄・謹慎処分とされていた晋作でしたが、赦免されて和議交渉を任され戦後処理にあたります。

当時、高杉晋作は24歳の若者でしたが、想像を絶するような痺れる人生を送っていたんですね。

 

元治元年(1864年)12月には長府功山寺で挙兵して藩の実権を握り、幕府への恭順止むなしとする保守派をしりぞけ藩論を倒幕に統一。後に下関開港を推し進め、桂小五郎・井上聞多・伊藤俊輔たちと共に薩長同盟締結に尽力しました。

慶応2年(1866念)には、四境戦争(第二次長州征伐)において幕府軍との戦いに勝利をおさめましたが、持病の結核が悪化し、慶応3年(1867念)4月14日に27歳の若さで亡くなりました。

 

生前の遺言により東行庵に葬られることとなった高杉晋作。

後に出家して梅処尼となった愛人「おうの」が、その生涯をかけて弔ったと伝えられています。

 

花の寺としても知られる 東行庵

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東行庵は境内各地に四季折々の花が咲き、早春には梅の花、初夏には菖蒲、秋には紅葉を楽しむことができます。

 

晋作も愛した梅

f:id:fujimofu:20181012170312j:plain高杉晋作は長男に「梅之進」と名付けたほど梅の花を愛したといわれており、東行庵にも入口近くに梅園があります。

梅の花は早春の2月下旬から3月中旬くらいまでが見頃を迎え、白梅の他にもピンクや赤色など様々な梅を楽しむことが出来ます。

梅園には約200本もの梅の木が植えられており、フジモフが立ち寄った際は思わず立ち止まってしまうほどの景色に多くの人で賑わっていました。 

 

初夏の風物詩 花菖蒲

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初夏になると「おうの(梅処尼)」が好んだとされる菖蒲の花が東行池に咲き誇り東行庵の初夏を彩ります。

東行庵は、山口県にある菖蒲の名所としても知られ、約100種類6000株もの花を境内各地に咲かせ見頃は6月上旬から中旬までと期間は短めです。

毎年6月の第2日曜日には「東行庵菖蒲まつり」が開催されおり、花菖蒲の株販売もしているようなので、気に入った人は一株買ってみるのもいいかもしれませんね。

 

秋を彩る 紅葉

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駐車場から入り口に向かってすぐの橋を渡ると紅葉の道が続きます。

赤・黄・緑に色づく紅葉がトンネルのように道を囲み、見上げた先にはお日様の光に照らされ宝石のようキラキラと輝く紅葉が一面に広がって綺麗ですよ。

紅葉は雨が降ったあとの湿っぽい感じも良いですが、可能なら天候がいい日に行くことをお勧めします。

また、道の先には高杉晋作顕彰碑や墓所なのがあり、晋作好きの人なら一度は訪れてみたい場所の1つでしょう。

幕末の混迷した時代を駆け抜けた維新志士に思いを馳せながら紅葉を楽しんでみるのもいいかもしれません。

 

フジモフから一言

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赤く色づくもみじの葉に囲まれ、凛々しくも遠くを見据える高杉晋作像。

彼の視線はどこへ向かっているのかな?

東行庵は、入り口から右手側に行くと梅園、左手側に行くと東行庵や東行池があり、橋を渡ってまっすぐ行くと晋作の墓所や銅像が立ち並んでいる場所へ行けます。

早春は右手側の梅園に行き、初夏には左手側にある東行池の花菖蒲を楽しみ、秋になると真っすぐに進んで紅葉を楽しめるように作られていて、季節ごとに訪れる人を迎え入れるような仕組みがあって凄いなと思う。

あなたも、花や紅葉の見ごろの時期に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 東行庵へのアクセス

 

 

東行庵(とうぎょうあん) 

所在地:山口県下関市吉田町1184

電 話:083-284-0211

アクセス

R小月駅よりサンデンバス秋芳洞方面行き「東行庵入口」より下車して徒歩約8分 

※「東行庵前」バス停があるようですが停車路線便数極少とのこと。
中国自動車道「小月」インターより美祢方面へ車で約10分