絶景のパワースポット元乃隅稲成神社
元乃隅稲成神社(Mono to Sumi inariji n ja)は、昭和30年(1955年)地域の綱本であった岡村斉(O ka mura hitoshi)さんの枕元に白狐が現れ、「吾をこの地に鎮祭せよ」とのお告げがあったことにより建てられたものと伝えられています。
通常は稲荷(Inari)と表現されるものを稲成(Inari)とされているのは、太皷谷稲成神社(Taikodaniinari jinja)から分霊されて建立されたという経緯からこの字が使われているそうで全国でも2社しかありません。
元乃隅稲成神社で最も目を引く123基の鳥居は、昭和30年(1955年)当時に建てられたものではなく、昭和62年(1987年)から10年間かけて出来たもので、神社や寺などには1000年以上の歴史を持つところもありますが、ここ元乃隅稲成神社は比較的新しく出来た神社といえるかもしれませんね。
1987年当時は全国的にはあまり知られた場所ではありませんでしたが、アメリカニュース専門放送局CNNが2015年3月に発表した「日本の最も美しい場所31選」(Japan's 31 most beautiful places)に選ばれたことにより一躍人気観光スポットになりました。
天空の賽銭箱?
駐車場から徒歩数分の大鳥居には、御賽銭を投げ入れると願いが叶うと伝えられている天空の賽銭箱(?)があります。
鳥居の高さは約4mもあり「日本一入れにくい賽銭箱」として知られるだけに、願いを叶えることができた人は少なかったかも?
いずれにしても、元乃隅稲成神社に来たときは一度は挑戦したいスポットです。
龍宮の潮吹き
123基ある鳥居の先にある断崖は「龍宮の潮吹き(Ryū gū No shiofuki)」として知られ、昭和9年(1934年)8月9日に国指定天然記念物および名勝に認定されています。
龍宮とは、この地帯の海蝕地形の総称のことで、波で削られて出来た洞があります。
この洞に波が打ち寄せるごとに海水を吹き上げる現象が見られ、ときに30mにも及ぶこともあるそうです。
この奇観は龍神のなせるわざとして広く里人の間に信仰を集め、とりわけかんばつの際には雨ごいに集まる人もいたと伝えられています。
景観がすばらしい
「日本の最も美しい場所31選」(Japan's 31 most beautiful places)に選ばれるだけあって絶景スポットです。
神社というと山にあって木々に囲まれているイメージですが、元乃隅稲成神社は開放感ある360度パノラマの景色で、夕日が沈むころには多くの参拝者が足を止めて美しい情景を眺めてしました。
周辺観光地には東後畑棚田や千畳敷などがあり、車で20分程度の距離に絶景スポットがたくさんあるのも魅力のひとつです。
フジモフより一言
日本一入れるのが難しい賽銭箱などユニークなところがある元乃隅稲成神社ですが、山口県でもこれほど景観の素晴らしい神社も珍しいでしょう。
神社というとシニア世代の人が行くイメージを持たれるかもしれませんが、シニア世代の人たちはもとよりカップルや外国人など多種多様な参拝客で賑わっていました。
神社ですから昼間に参拝するのがセオリーですが、2回目に参拝されるときなどは夕暮れ時に来ると神社の景観と夕景を一緒に楽しめることができるのでお勧めです。
元乃隅稲成神社へのアクセス
元乃隅稲成神社
所在地:山口県長門市油谷津黄498
電 話:
駐車場:有料駐車場あり
駐車料金:乗用車 1時間につき300円 以後1時間ごとに100円で最大500円
バス 1回 1,500円
二輪車 1回 100円
アクセス
〇中国自動車道美祢ICから車で60分
〇JR山陰本線「長門古市駅」からタクシーで約20分
〇JR山陰本線「人丸駅」からタクシーで約20分