平成に出来た場所なのに、なんだか懐かしい雰囲気がする重源の郷。
それもそのはず、園内は昔ながらの山村風景が再現されていてパンフレットには時を越えた夢工房と銘打っている。
夢工房というだけあって、藍染め・紙漉き・そば打ちなどの手作り体験ができる工房があり、子供たちが夏休みの宿題作りに利用したり、大人たちが普段経験できない昔ながらのものづくりを体験できるノスタルジックな場所です。
けれど、重源の郷はただのノスタルジックな雰囲気を体験できる場所というわけではなく、山口県の徳地という場所に出来たのには理由があるんです。
平安時代末期(1180年)の源平の戦いで、平家により奈良にある東大寺は焼き討ちされたことがあるのをご存知ですか?
壇ノ浦の合戦で平家が滅亡した後の西暦1186年(文治2年)に、東大寺再建の責任者に任命された重源上人(ちょうげんじょうじん)は、用材切り出しのために佐波川上流の徳地を訪れたそうです。
ここ徳地という場所は、数百年も昔におこなわれた東大寺再建のために重要な役割を果たしたゆかりの場所だったんですね。
重源の郷は森の奥地にある隠れ里といった雰囲気で、春・夏・秋・冬と四季折々の自然豊かな風景を楽しむことができます。
6月には紫陽花が咲き誇り、梅雨の時期を彩る鮮やかな花を楽しむことができます。
写真は重源茶屋の花瓶に活けてあった紫陽花ですが、別名「七変化」「八仙花」とよばれるだけあって、様々に色づいた紫陽花が本当に綺麗。
重源茶屋は茅葺き屋根の昔ながらの建物で営業されており、その雰囲気につられてフラっと立ち寄り珈琲を一杯いただきました。
店内はみたらし団子やぜんざいなどがある甘味処の体で、季節限定メニューもあるんだとか。
散歩ので疲れたときの休憩場所として最適の場所でした。
重源上人ゆかりの地である徳地。
ノスタルジックな雰囲気と自然豊かな情景を楽しんで写真を撮るも良し、体験工房でみんなでワイワイするも良し、東大寺再建の伝承を楽しむも良しと様々なニーズに応えられる重源の郷に遊びに来てみませんか?
重源の郷(ちょうげんのさと)
住所 山口県 山口市徳地深谷1137
営業時間
[夏期] 5月~10月 9:30~17:00
[冬季] 11月~4月 9:30~16:30
定休日 水曜日(祝日の場合は翌日休み)
入郷料 大人500円 子供(小・中学生)300円
団体(20名以上)の場合 大人400円 子供(小・中学生)200円
障害者 半額 ※購入時に障害者手帳の掲示が必要
市外の特別支援学校(小・中学校) 半額
市内の特別支援学校(小・中学校) 免除
※山口県内のみ